フェイルセーフについて

もし故障したり誤作動が起きた時には、安全なように作動する事故を防ぐシステムが色んな所には設定されています。

例えば、飛行機ではエンジンが停止した時にはすぐ墜落するのではなく、ある程度は滑空して無事に着陸出来るように作ったり、踏切の遮断機では停電した時に遮断幹が上がったままの状態にならないように重力で下がるようにしてならないようにして立入を防止したり、信号機では停電した時に赤色点滅や黄色点滅になるように設定するなどこのように【故障や誤動作等があった時に安全なように壊れる】というシステムを設定している。

これは装置やシステム等が『必ず故障する事がある』というのを前提に作られた信頼性のある設計をしている。

これを【フェイルセーフ】という。

 

 

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ダイビングのフェイルセーフ

ダイビングにもこの【フェイルセーフ】が備わっており、ダイビングで呼吸をするための呼吸器材であるレギューターにそれが備えられている。

一般的に、ほとんどのレギュレーターはオープン・サーキット(吐いた息は水中に全て出ていく)のデマンドバルブ(空気が出続けるのではなく、吸った時にだけ空気が供給される)のレギュレーターが使用されている。

ダイビング中にもしタンク内からの空気を呼吸をする為に口にくわえているレギュータが正常に故障(*例外あり)をした時には【空気が出続ける(フリーフロー)】ように安全に壊れる設計がされており、万が一水中で壊れてもタンクからの空気が吸えなくなる事はない。

但し、フリーフローの状態になるとタンク内の空気はすぐに無くなるのでダイビングを中止し、安全に浮上しなければならない。

これがダイビングにおける【フェイルセーフ】となる。(フェイルセーフ機構)

 

フェイルセーフが作動しないパターン

レギュレーターのフェイルセーフ(フリーフロー)が作動しない、空気が出なくなる(エアーストップ)パターンもあるのでいくつか紹介します。

タンクのOリングが故障

ダイビングタンクの空気の出口であり、レギュレーターとの接続部分に取り付けられているOリングが破れていたり無くなっていると空気の供給が失われてしまう。

 

レギュレーターのフィルターの目詰まり

フィルターは空気中の小さなゴミやサビ等を止めてくれる役割があります。汚れが重度になってくると目詰まりとなり、空気が吸いにくい、吸えなくなるといったトラブルの原因となります。

 

レギュレーター2ndステージのマウスピースが故障

口にくわえる部分であるマウスピースが破れたり、外れてしまうと空気が吸えなくなり、口には水が入ってきます。

 

レギュレーター2ndステージのダイヤフラムが故障

ダイヤフラム(2ndステージの内部の正面フェイスを覆っているシリコン製の部品)が破れていたり、外れてしまうと吸ったときに口に水が入ってきます。

 

レギュレーター2ndステージの排気弁の故障

レギュレーターのボディのエグゾースト(排気部)に息を吐いた時に外に出してくれる部分に外側から内側へ水の浸入を防ぐ為の弁がついている。この弁が破れていたり外れていると水が浸入してくる。また、くわえながら嘔吐した際に排気弁に嘔吐物が引っかかり水が入ってくることもあります。

 

レギュレーター2ndステージのデマンドレバーが故障

2ndステージ内にはダイヤフラムによって押されるレバーの部品がついておりこれが折れたり、外れたりすると空気が出なくなる。(メーカーにより外れやすい部品も過去にはあったので要注意)

 

レギュレーター2ndステージ側の中圧ホースが故障

レギュレータ側のホースが破れてしまうと空気の吸いが悪くなったり、吸えなくなる。

 

 

対策方法

対策としては器材の安全チェック定期的なオーバーホールになる。

年に一度のオーバーホールとなっているが、短期間に器材を多く使用した時や、激しいダイビング活動の後などは器材をチェックし、オーバーホール部品交換が必要となる。

※特にホースが傷ついていたり、マウスピースが切れている事が多い

器材の管理がトラブルを防ぐ鍵となり、ダイビングトラブルの多くは準備によって防ぐことが出来ます。

 

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