ダイビングの潮流(カレント)につかまったら?流されない対策と流された時の対処法とは?

ダイビングの潮流(カレント)につかまったら?流されない対策と流された時の対処法とは?

どうして海は流れが発生するの??

 

主に海流(地球の自転によって起こる流れ)と潮流(太陽と月の引力の潮の干満による流れ)によって海の水は常に流れて地球中を循環しています。流れに影響する要素はその他に大気圧の変化、気温・水温の変化、風、近くの河川、地形など様々となっています。

 

日本の海流

日本海学推進機構

潮の干満による流れの情報は潮流予測 海保マリンレジャーから見ることが出来ます。

 

流れのある中でのダイビング

 

 

ダイビングポイントでも流れは発生し、時には強い流れの中でダイビングを行う事もあります。

流れは主に水底よりも水面の方が流れが強くなる傾向にあるため、可能であれば水底の岩などをつかみながらダイビングを行います。

一言に【流れ】と言っても立体的な活動をするダイビングでは流れの方向が、上下左右と色んな方向に流れます。対策をしっかり知っておけば焦ることなく対処が可能です。

 

横方向に対する流れ

 

先ほども書きましたが岩を利用して、手でつかまったり、カレントフック(岩に引っ掛ける小さな錨とロープ)等の道具を利用します。

基本的にはダイビングのプランは、前半は流れに向かって(逆らいながら)泳いで、帰りは流れの方向に泳いだ方が楽に戻ることができます。

 

下方向への流れ(ダウンカレント)

 

 

水底に向かって流れる為、水面に向かって泳ぎます。

しかし、泳力だけでは体力が奪われ呼吸も苦しくなるため、BCDの空気の量を調整し、下に流されないようしながら泳ぎます。

流れが強いと自分の吐いた泡が細かくなって周りを囲み(洗濯機で回されているみたいです)視界を奪われる為、吐いた泡が細かくなる事を意識しながら泳ぐ事でより安心して行動できます。

 

 

上方向への流れ(アップカレント)

 

 

水面方向への流れはつかまると非常に危険です。

特に深い水深から水面への急浮上は減圧症と肺の過膨張障害を引き起こすリスクがあります。

肺の過膨張障害を起こさないように【息を止めないで、呼吸し続けながら泳ぐ】事を意識しながらBCDの空気を抜いて下方向へ全力で泳ぎます。

 

全ての流れに共通すること

上のような流れが発生し、流れにつかまってしまい流れから抜けたい場合は流れに逆らってもずっと抜けることは出来ないため”流れに対して横方向”に泳ぐことによって流れから抜ける事が可能です。

完全に流れにつかまってしまい水面へ浮上することに成功した場合でも水面の流れは強いため、岸から沖に向かって流れている場合(離岸流 リップカレント)でも流れに対して横方向に逃げることで対処できます。また、長い砂浜のあるビーチでは岸に沿って流れる(ロングショアカレント)が発生することもあります。ロングショアカレントはかなり荒れている時に発生しますがもしロングショアカレントにつかまった場合でも流れに対して横方向に泳ぐことによって対処が可能です。

 

こういったダイビングポイントでの【流れ】は発生の予測が可能なので、ポイントに詳しいダイビングインストラクターの情報をしっかりと聞いておくことによって対処はとても簡単になります。

 

もしも!の時のSOSサイン!!

流れにつかまって沖に流された場合はシグナルフロートを膨らませてシグナルフロートを大きく振りましょう。そして近くの船や岸に伝えましょう(可能なら)。シグナルフロートがない場合は大きく手を振ったりフィンを外してフィンを大きく振ってアピールしましょう。