ダイビング中に深呼吸を行う理由。ダイビング後に頭痛や眠気を感じる人には原因があった!!その理由とは…

ダイビング中に深呼吸を行う理由。ダイビング後に頭痛や眠気を感じる人には原因があった!!その理由とは…

ダインビング中に深呼吸しないといけないのには理由があった

 

ダイビング中の効率的な呼吸方法は口から大きく吸って口から大きく吐く、いわゆる【深呼吸】です。

地上では呼吸することによって空気に含まれる酸素を体内に取り入れてエネルギーを作っています。生命を維持する為にはこの酸素がとても重要となります。

息を吸うことによって空気が肺に入り血液が酸素を吸収して体中へ酸素を運びます。血液はいらなくなった二酸化炭素を肺へ戻す働きも行っております。そして息を吐くことによって体の外へ二酸化炭素を排出しています。

酸素と二酸化炭素の交換は肺の中で行っているため、口や喉、気管などの肺とつながっている空気の通り道には吐ききれなかった空気が残っています。この空気の通り道はデッド・エア・スペース(死腔)と呼ばれ、スノーケルやレギュレーターも空気の通り道となるため器材を使用中はデッド・エア・スペースが増えます。

息を吸うときに最初に吸う空気はデッド・エア・スペースにある前の呼吸で吐ききれなかった二酸化炭素を多く含んだ空気となっているため、浅い呼吸になると新鮮な空気が少ないため、二酸化炭素を多く含んだ空気となってしまいます。

スノーケルやレギュレーターを使用して呼吸しているときは、浅い呼吸になってしまうと普段より二酸化炭素を多く吸ってしまうのでゆっくりと深く呼吸した方が効率的な呼吸となります。

 

 

二酸化炭素中毒・酸素欠乏になると

 

大気中の空気の成分は窒素が約78%酸素約21%となっており、空気中に含まれる二酸化炭素は0.0407%といわれています。

仮に、二酸化炭素を大量に吸い込むと、中枢神経が麻痺し、呼吸が困難となり最悪の場合しにいたります。(二酸化炭素濃度4%で頭痛、吐き気、めまいを起こし、濃度7%を超えると意識障害を起こすといわれています)

これは、二酸化炭素中毒とよばれる中毒症状で、主な症状は強い眠気、頭痛、動悸がする、胸が苦しい、気道が刺激される、血圧の上昇、くらくらする、脈拍が速くなる等で、二酸化炭素中毒の場合約2割がこれらのことで数秒で死に至るといわれています。

ダイビング中や浮上後に頭痛がしたり眠たくなるのも軽度の二酸化炭素中毒の症状だと思われます。激しいダイビングや呼吸方法で息を止めたり、タンク内の空気を節約しようをちょっとしか吸わなかったりすることが原因となります。特に水中でタンク内の空気を節約しようと、息を止めたりしても、脳や血液中の酸素は消費されていくため酸素欠乏も同時に起こす恐れもあります。(ダイビング時息を止めると酸素と二酸化炭素の比率では二酸化炭素の方が増える為、二酸化炭素中毒になりやすくなります。)ダイビング時に酸素欠乏となることは極めて稀ですが、スキンダイビングでは体内の酸素が低下し酸素欠乏となり、急に気を失うブラックアウトを引き起こします。ダイビング中に水中で長時間息を止めてそのまま浮上することは非常に危険と言えます。

 

 

まとめ

ダイビングのインストラクターからよく言われる『ゆっくり深呼吸して』や『大きくたくさん吐いて』、『ゆっくり大きく吸って』といったアドバイスには上記のような大きなトラブルを防ぐため特に体験ダイビングのゲストの呼吸には気にかけています。

水中では落ち着いてゆっくりとした深呼吸を意識しながら呼吸を行いましょう。